「ほっ」と。キャンペーン
サンゴ写真の撮影者:牧志治
ヒトデ写真の撮影者:日本自然保護協会 ブログトップ

「基地と環境は、命の問題」 生物多様性沖縄ネットワークのイベントが東京新聞で報道。

『基地と環境「沖縄では不可分」市民ネット、生態系保護訴え』[東京新聞] 2010年6月14日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2010061402000079.html

 さまざまな生物が生息し、固有種も多い沖縄県。十月、名古屋市で開かれる生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)に向け、同県各地の住民らがネットワークをつくり、危機に直面する生物の保護を訴えている。米軍基地の問題など、特殊事情も絡む中、その主張の核にあるのは-。
(鈴木久美子)

 「環境と基地の問題はコインの裏と表。沖縄では切り離せない」。COP10に向け、自然保護の機運を盛り上げようと今月六日、同県宜野湾市で開かれた環境イベントで、名護市在住のフリーライター浦島悦子さんは強調した。
 主催した「沖縄・生物多様性市民ネットワーク」は昨年、県内各地で自然保護に取り組む住民ら百七十人と十八団体によって結成された。生物多様性が県内各地で危機にさらされているとして連携を深めた結果だ。
 浦島さんが暮らす名護市もその一つ。米軍普天間飛行場移設先として名が挙がる同市・辺野古沖の大浦湾は、国の天然記念物ジュゴンが生息する北限域でもある。
 沖縄本島北部の深い森からの清流が注ぎ、河口部には、マングローブが茂る湿地や干潟、浅瀬には、サンゴ礁や藻場が広がる。環境の微妙な違いが動植物を特有の豊かなものにした。ジュゴンが生息できるのも餌の海藻が豊富だから。国の絶滅危惧(きぐ)種で希少なアオサンゴも最近、発見された。
 基地建設反対を訴える地元の「ヘリ基地いらない二見以北10区の会」の会員でもある浦島さんは「海や山への感謝を込めた伝統行事もある。湾は沿岸住民の暮らしも支えてきたのに、基地はすべて壊してしまう」と長年、見つめてきた自然への思いを語る。
 「国土面積のたった0・1%だが、動植物は単位面積あたり、本土の四、五十倍以上生息する生物の宝庫」
 大浦湾の北に広がる亜熱帯照葉樹林「やんばるの森」の大切さを、NPO法人「奥間川流域保護基金」代表の伊波(いば)義安さんはこう説明する。生息する生き物の中には、ヤンバルクイナやノグチゲラなど、固有種や絶滅危惧種も。県民の飲み水の六割をまかなう水がめでもある。
 その森も揺れている。ジャングルでの戦闘訓練に使用されてきたやんばる地域の米軍北部訓練場七千八百ヘクタールの約半分の返還が日米で合意したものの、現訓練場に近い東村の森を新たに開いて、ヘリコプター離着陸施設を新設するのが条件。
 東村の住民は「軍事ヘリが飛び交えば、生態系と暮らしに与えるダメージは計り知れない」と反対を続けている。縦横に整備された林道も、森を分断して生態系に影響を与えている。
 県中南部、沖縄市の泡瀬干潟では、頓挫した公共事業のリゾート開発がつめ跡を残す。トカゲハゼやミナミコメツキガニなど小生物の「ゆりかご」である干潟を埋め立てる約百八十七ヘクタールの人工島造成工事が昨年、国の方針で中断。「工事で潮の流れが変わり、貝やアオサが激減した」と、「泡瀬干潟を守る連絡会」共同代表の小橋川(こばしがわ)共男(ともお)さんは話す。
 同ネットワークは、COP10のある十月に、名古屋市内で学習会やコンサートを開くなど、活動を展開する計画。事務局長の吉川秀樹さんは「生物多様性の視点から、『環境』『平和』『人権』を世界に発信していく」と力説する。
 なぜ「環境」だけでなく、「平和」や「人権」も掲げるのか。ネットワークの共同代表も務める伊波さんは「本土のみなさんは忘れているのでしょう。根っこは同じ、命の問題」と言い切った。
[PR]
by juconetwork | 2010-06-14 11:35 | 報道関係
line

基地から沖縄の自然を守りたい日米市民のネットワーク


by juconetwork
line