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美ら海・沖縄に基地はいらない!

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★レポート★ 米国ジュゴン訴訟、控訴審(第2ラウンド)期日の報告

米国サンフランシスコから、現地時間の2020年2月4日(火)早朝にSNSにアップした記事です。期日傍聴のための渡航費用の一部を支援してくださったJUCONのブログに、現地での活動報告も兼ねて転載いたします。(文責:三石朱美)

★拡散歓迎です!★
2020年2月3日、米国時間の午前9時から連邦高等裁判所(9th Circuit)に係属中の沖縄ジュゴン訴訟の口頭弁論が開かれました。私は、渡航費用の一部をJUCON(Japan US Citizens for OKINAWA)にサポートいただき、参加しました。

昨日、取り急ぎアップした写真と重なるものもありますが、たくさんの皆さんに雰囲気を知ってもらいたいので、それも含めて報告します。ぜひ、見てください☆

米国で2003年に始まったジュゴン訴訟。とても長い訴訟になっていますが、今回は、2度目の控訴審です。
米国のNational Historic Preservation Actでは、アメリカ政府が重要な文化財を保護する際には関係者ときちんとした協議手続き(Take into Account)を行わなければならない、という定めがあります。
そして、これまでの裁判の中で、沖縄のジュゴンは米国にとっても重要な文化財なのだ、ということが確認されています。こうした中、国防総省は一方的に「協議手続き、やりました」と言って、基地建設を進めていることがおかしい、ということが今回、私たちが訴えたことです。

約2週間ほど前に、突然、「訴訟期日が2月3日に決まりましたので、来てください」という裁判所からの連絡があり、いそいで調整をしたのですが、今回は沖縄の個人として原告になっている東恩納琢磨さんと一緒に、私も日本の原告団体JELF(Japan Environmental Lawyers for Future)のスタッフとして、参加することになりました。琢磨さんと私は、米国の原告団体Center for Biological DiversityのPeterさん、日本から参加された、もう提訴時からずっとジュゴン訴訟を応援しているSave the Dugong Campaign Center(SDCC)の蜷川さんと一緒に裁判所に向かい、法廷に入りました。

控訴審では前回傍聴した地裁とは異なり、各事件ごとに控訴人・被控訴人のそれぞれの弁護士に持ち時間が指定されていて、両者同じだけの時間を使って、それぞれが裁判官の質問をうけながら主張を行います。そして、原告、被告とも裁判官の質問をうけて発言できる弁護士は一人だけなのだそうです。

私たちの裁判は予定されている6件のうちの5番目(つまり2時間弱待って、私たちの期日です)。私たちより早く弁論が終わった人たちが傍聴席を退出するたびに、この事件に関心を持つ米国市民の皆さんが交代で席を埋め、気がついたら、90人近く座れる傍聴席は、社会科見学に来ていた地域の子供たち25名ぐらいのほかは、私たちの仲間で部屋中いっぱいになっていました。


さて、今回の私たちの代理人として裁判官の質問に答えてくれたのはEarthjusticeのダニー弁護士。前回の控訴審での勝訴判決以後、差し戻し審の過程で膨大な書面を分析しつくしてこの裁判を支えてくれた方です。裁判官が事件名を読み上げると、これまで訴訟を支えてくれたサラ弁護士と2人が席に座り、まずはダニー弁護士が裁判官の質問を受けながら、控訴審で主張したいことを述べていきます。
特に、国防総省が終わったと一方的に主張する協議手続きがどんな点でいい加減だったか、ということを丁寧に述べていました。
こちらの持ち時間がすぎると次は国防総省の弁護士側の陳述です。DoDはアセスとかは日本がおこなったから問題ない、とアピールしていましたが、私からみると、米国も基地建設に関する当事者なのに、その責任を放棄しているようにしか思えません。米国は米国独自に自分ごととして、きちんと関係者の聞き取りをしたり、ジュゴンに配慮して建設を止めるように働きかけたりしないといけないのではないでしょうか。
また私たちは、文化的側面での影響などについての調査が非常に不十分ではないか、ということも主張しました。


前回の2時間半ちかくかかった地裁の弁論と比べるとあっという間に感じましたが、これまでに原告、被告、双方から出した書面を3人の裁判官が確認された後にこうした弁論が開かれ、そして判決が言い渡される、というのがアメリカの手続きなのだそうです。
判決日の言い渡しもなく、あとで聞いてみると、裁判官が判決を書きおえたら、電子送付、という形で、突然、双方の弁護士に送られてくるのだそう。
通常、地裁より判決が出るのは時間がかかるらしいのですが、送られてくるのがいつになるのかについては、事件によっても違うので、ほとんど予測できないらしいです。


主張を丁寧におこなってくれたダニー弁護士、サラ弁護士にお礼を言いながら裁判所の建物を出たら、沖縄出身の日系アメリカ人の皆さんや米国の原告団体であるTurtle Island Restration Networkの皆さんが準備してくれた集会(Rally)が開かれていました。
ドアを開けた瞬間に、晴天の街に響く三線の音とジュゴン、そして皆さんがそれぞれにメッセージを書いて持ち寄ったバナーやプラカードなどが目に入り、私も琢磨さんも皆も大感激。


アメリカの市民として沖縄での基地の拡張は許されないということ、沖縄出身の日系人として、ルーツである文化、自然が壊されることを見過ごしていられないということ、人々が美しい自然を保ち、尊重しながら、平和を保つ努力をしつづけるべきであること。皆さんが交代で短いスピーチをしながら、時にジュゴンを守ろう!と声を上げています。


おもしろかったのが、法廷で私たちの陳述を聞いていた次に陳述を控えていた弁護士の方が、集会で着ぐるみのジュゴンと琢磨さんが手にしていた沖縄のジュゴンが辺野古沖でウミガメと泳いでいた写真を見て「これがジュゴン?陳述聞いていたよ、ジュゴンってかわいい動物なんだね。がんばって」とわざわざ声をかけに来てくれたことです。
たまたま社会科見学に来ていた子供たちの中にも、ジュゴンや沖縄に興味を持ってくれる子がいたらいいな、なんて思いながら、応援ありがとう、とお話ししました。


琢磨さんは、集会の最後に「基地の計画がでてきたはじめは、日本でもほとんど関心がなかった。だけれど今、沖縄ジュゴン訴訟は世界中の人が知っていて、沖縄だけでなく、日本でも、アメリカでもたくさんの人が応援してくれるまでになった。それは、ともに闘い、支援してくれる皆のつながりがあってこそです。勝利の方程式は、勝つまであきらめないこと。一緒に頑張りましょう」とスピーチをされていました。


集会の後は、集会や傍聴に参加したみなさんととても楽しい昼食をとって、私たちは代理人のearthjusticeの事務所に移動し、改めて裁判の説明をうけました。

期日の準備をおそらく徹夜をかさねてされてきたダニー弁護士は、何度も何度も琢磨さんに「琢磨さんがここまで出されてきた陳述書、琢磨さんや現場の皆さんが、長くこの裁判を支えてこられた経緯や、沖縄から届くデータ、また現場で戦う皆さんの運動があってこそ、今日の期日がむかえられた」とお礼をおっしゃっていました。


このあと、どういうタイミングで動くのかは、まったくわかりませんが、日本政府だけでなく、米国政府がしていることはおかしいのだ、直ちにやめないといけないんだ、という当たり前の気持ちが、多くの米国の方がたと共有でき、そして皆さんの思いはサンフランシスコに来るたびに拡がって大きくなっていることを、改めて実感した今回の期日でした。

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# by juconetwork | 2020-02-12 14:49

★レポート★ 米国ジュゴン訴訟、差戻し審の傍聴記 その2

米国サンフランシスコから、現地時間の2018年6月29日(金)早朝にSNSにアップした記事です。期日傍聴のための渡航費用を支援してくださったJUCONのブログに、現地での活動報告も兼ねて転載いたします。(文責:三石朱美)


★拡散歓迎★

昨日は、米国ジュゴン訴訟の期日前に、連邦地裁の建物前で1時間の集会を行いました。
私達は午前中にこの訴訟の代理人をしているEarthjurticeの事務所に伺ってご挨拶をし、スタッフの皆さんとともに移動しました。

裁判所前では、米国の原告NGOのCenter for Biological DiversityとTurtle Island Restoration Networkの皆さんがジュゴンやウミガメになってバナーなど準備しておられました。可愛くて、楽しくて、お天気も素晴らしく美しい日で最高です!

正午になったのをきっかけに、三線の音色と戸に集会が始まりです。最初は30人くらいだったでしょうか、短いスピーチやチャント、音楽を組み合わせ、それを繰り返しながら裁判所にむけてメッセージを送ります。少しずつアピールに参加する人の数も増えて、終わった頃には50人近くの人がいたように思います。
そして、裁判所から出てくる人の多くもたくさんのバナーや着ぐるみのジュゴン、三線の音色に足を止め、ジュゴンってなんだろう?など会話を交わしながら見ておられました。

スピーチは原告の皆さんのほか、ジュゴン研究者として米国からこの訴訟をサポートくださるエレン・ハインズ先生や、そしてこの訴訟代理人のサラ・バート弁護士がされていて、参加者は皆、真剣に耳を傾け、一緒に頑張ろうと声をあげました。


厳しいセキュリティーチェックを済ませたら、次は、いよいよ法廷です。
連邦地裁の部屋はとても厳かな雰囲気で、私達は静かに13時半の開廷を待ちました。傍聴席は双方の代理人含め60人近くの人でいっぱいでした。

2時少し前くらいに私達の事件の弁論が始まりました。判事はこれまでに提出された文書に基づいて、ご自身の視点、疑問点を確認するように論点毎に細かく双方の代理人に質問を繰り出されます。限られた時間を最大限に使うため、皆さん、とても早口で、私にとっては聞き取りが大変でしたが、基本的には差戻し審に入った後に提出された4つの書面に基づいて、原告被告それぞれの主張を再確認されているように思いました。


このジュゴン訴訟は、米国国家歴史保存法NHPAが米国以外の国で適用される世界で最初の事例になります。控訴審で、原告を門前払いしてはダメという結論が出たので、私の目には、裁判官自身がどのように判断すべきなのか慎重に考えておられるように思いました。
ここで議論になった論点は、だいたい昨日アップしたレポートのような感じです。

私が聞いていて印象に残ったのは、国防総省側の代理人が、コンサルテーションのやり方については国防総省が一任されていて、裁判所が口出しするような事ではないと何度か口に出していた事と、2008年の中間判決のあと、原告側がこの人たちに連絡をとってはどうですか?と提出していたリストについて、最初、国防総省は全員に連絡したけど返事がなかったと言ったのに途中で全員ではなく一部にと言い直していた事でした。また何故沖縄県や一般にコンサルテーション手続きに入った事を伝えずこっそりやったのか?という質問に対しても、それをやったら収集がつかなくなるから、という回答をしていた事が印象に残りました。

私達のサラ弁護士は、判事の厳しい質問を受けながらも、私達が裁判所で伝えたい事をしっかり伝えてくれたように、私には思えました。国防総省が一任されて手続きをした結果、本来なら全て確認しないといけないさまざまな論点が一方的に取捨選択されて恣意的な結果になっていることや辺野古、大浦湾に残る海草藻場がどれほどジュゴンにとって重要な意味を持つのか、といった事、たくさんの事を伝えていました。


これまでの期日をずっと傍聴してきた米国の皆さんに聞いてみたら、却下判決前の期日の時は正直とりつくしまもなかったような印象だったらしく、その時よりは、もう少し真剣に、双方の主張を検討しようとしてくれてるな、といった印象を持つたそうです。

日本と違って次の判決言い渡しの日などこれからのスケジュールなどへの言及は一切なくてちょっと戸惑いましたが、1時間半を超える長い口頭弁論の時間を終えて、皆、退出しました。


裁判所の外で記者会見するサラ弁護士とCBDのピーターさんのコメントを皆、一緒に確認して、近所のカフェに移動し、集まった人それぞれが受けた印象を交換しあって、長い1日は終了しました。

とても広い法廷の傍聴席がほとんどいっぱいになるほどアメリカでも関心を集め、また、一緒に戦う原告として各団体のたくさんのスタッフの人たちが、おのおの自分の事件として心象を交換しあったこの時間を過ごして、私は、2003年の提訴からここまでに沖縄、そして日米両国で丁寧に積み重ねてきたそれぞれの人たちの取組の歴史を改めて感じとりました。


8月17日の土砂投入開始のニュースは、こちらでも皆、深刻に心配しています。

日本政府、防衛省には、それが、司法という枠組みの中で実践されようとするアメリカの民主主義をも、ないがしろにする行為なのだという事を改めて言いたいです。


★写真あまり上手じゃないけど、雰囲気伝わるといいなと思って多めにアップします。
とりいそぎ、ジュゴン訴訟の様子、伝わりますように。こちら、サンフランシスコからは以上です!拡散歓迎★


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# by juconetwork | 2018-07-03 17:22

★レポート★ 米国ジュゴン訴訟、差戻し審の傍聴記 その1

米国サンフランシスコから、現地時間の2018年6月28日(木)早朝にSNSにアップした記事です。期日傍聴のための渡航費用を支援してくださったJUCONのブログに、現地での活動報告も兼ねて転載いたします。(文責:三石朱美)



★拡散歓迎★

 本案審理に入ったジュゴン訴訟の口頭弁論の傍聴のため、1年ぶりにサンフランシスコにに来ています。

 2003年に米国のNGOとともに米国国家歴史保存法(NHPA)に基づいて米国連邦裁判所に提訴されたジュゴン訴訟。当初、米国国防総省が外国の事例に適用されるべきではないとする主張をしていたことに対し、連邦地裁の判事がこの法律は世界遺産条約の国内法規とする意味合いがあるため、そして日米両国ともに世界遺産条約を批准しているために、域外適用なされるべき、と判断することから始まりました。

 その後、2008年に、重要な文化財が危機にさらされるような計画については、国はtake into accountしなくてはならない、というこの法令の条文に基づいて、米国国防総省が、そうした手続きをしないまま、辺野古の埋立てを進める事は違法なのだ、とする中間判決が示されました。


 政権交代などいろいろな事があって、ストップしていたこの訴訟ですが、2014年になって突然、国防総省は、沖縄でジュゴンの重要性について聞き取り調査をしました、とするfindingsというレポートを出しました。これによって、法律が求めるconsultation手続きの履行を終えたでしょ、だから基地建設を進めるにあたっての違法状態が解決されたでしょ、というアリバイ作りのような主張でした。
 サンフランシスコ連邦地裁は、この主張を受けて、この問題は政治的な判断を必要とするので司法府は立ち入らない、とする政治問題の法理political question doctrineという理屈で、原告の訴えを却下する判断を行いました。

 私達は連邦高等裁判所に控訴し、高等裁判所は私達の控訴を認め、地裁に差戻す判決を出しました。


 今回はこの地裁の差戻し審の弁論期日になります。国防総省が手続き終わった、という主張をしていますが、私達は、その手続きは本当に信頼できるものなの?アメリカのNHPA法が定めている手続き基準や立法の趣旨を無視して進むいいかげんなものじゃないの?これでは違法状態のままでしょう、という事を主張しています。

 本案審理に入ってからの書面や証拠のやり取りでわかったことは、国防総省は、辺野古の埋立てについては日本政府と検討しているから、コンサルテーションの中の利害関係者とのやり取りは十分した、ということや、日本の環境アセスに基づいて進んでいるから調査も十分終わっているんだ、と言っていることです。

 しかし、国防総省が手続きがすんだという主張をする根拠となったジュゴンの文化的価値を調べたレポートは、① なんのための調査なのかについて、肝心の目的を名乗らず沖縄の人たちに話を聞いて作られたもので、これでは基地建設による影響を図るための調査であったとは言えないので、不誠実なコンサルテーションであること、また、② 日本政府とだけの交渉で十分だと言っているけど、沖縄政府、沖縄の地域の人たち、それにそもそも原告になっているアメリカの人たちとの協議もしてないこと、③ 国防総省はそこに外交問題だから日米政府だけでいいんだなど言うけど、米国の法律に基づいて米国市民が米国の裁判所に訴え出て、それについて米国の裁判所がした判断を無視しているのではないかということ、そして、④ 国防総省が環境面での配慮も十分されていると主張する根拠の日本の環境アセスについても、差戻し審で出てきた書面の中に、国防総省の中の関係者たち自身が、こんなに不誠実なアセスをしているなんておかしくないか日本のアセスは米国の基準には全くあわない(超訳)、という趣旨のやり取りをしている記録が残っているのに、それを信頼しろっていうのか、という主張をしています。


 サンフランシスコに到着した昨日は、昨年12月に沖縄を訪問された原告生物多様性センターの皆さんと、久しぶりの再会を楽しみ、たくさんの笑いがあふれる食事をしました。

 思いが重なる皆さんとの時間は、本当にくつろげて、前向きなエネルギーをたくさんもらえて、本当に素晴らしかった。
 今日は、期日の前に裁判所の前で集会をして、この訴訟に関心を持つ多くのアメリカの皆さんとともに、訴訟を傍聴します。

 沖縄の現状は緊迫していて、予断をゆるしませんが、米国での取組が何か、現場の人たちの力になればと、ひたすら願っています。

★レポート★ 米国ジュゴン訴訟、差戻し審の傍聴記 その1_f0220068_17073467.jpg

★大雑把な私なりの理解なので正確ではないところもあるかもしれませんが拡散歓迎です★


# by juconetwork | 2018-07-03 17:10

★レポート★ ジュゴン訴訟、米国原告団が沖縄を訪問

2017年11月27日~12月4日までの1週間、米国で沖縄の人達とともにジュゴン訴訟に取り組んでいる原告団体のCenter for Biological Diversity(生物多様性センター)の皆さんが、沖縄を訪問されました。
今年8月、アメリカの連邦高等裁判所は、ジュゴン訴訟を却下判決したサンフランシスコ連邦地裁の判断は間違っているとして、却下判決を棄却する判決を出しています。

3月にこの控訴審の口頭弁論の傍聴のため訪米し、米国の皆さんと今後のキャンペーンのあり方など議論させていただいたことに引き続き、今回も、米国の皆さんの沖縄訪問の後半の部分に同行させて頂き、ジュゴン訴訟を中心とする今後の米国国内での取組みと、沖縄、日本の運動の連携のあり方など沢山の議論をする時間が持てました。(3月の傍聴レポートはこちらです→ http://jucon.exblog.jp/27658238/ )

今回、沖縄をされたのは7名のCBDスタッフの皆さんと、2名の先住民族の皆さんでした。CBDのスタッフの方の中には、ジュゴン訴訟の提訴を一緒に検討し、実際に2003年の提訴の時から共に準備をし、14年にもわたるこの長い訴訟の全てを見届けておられるピーターさんの他に、情報公開の問題などに詳しいミヨコ・サカシタ弁護士、CBDのキャンペーンスタッフの方達や気候変動問題などの視点から海洋の事に取り組んでおられる弁護士の方、それに、抵抗する人々への人権侵害をとめるため、人権の観点から取り組んでおられる法律家の方など、多岐にわたる側面からの専門家の皆さんでした。
私も以前、サンフランシスコにあったCBD事務所を訪ねたことがありますが、この代表団だけではなくて、CBDがしているジュゴンを守るためのこの取組みを支える多くのスタッフがアメリカにいて、またその活動に賛同する市民がたくさんいることにおどろいたことがあります。今回こられた皆さんがとても層が厚く素晴らしい人達だったことに励まされ、皆さんを支える多くのアメリカ市民の存在を感じ取ることもできて、大きな勇気をもらいました。

また、視察に同行された米国の先住民族であるのWishtoyo族のお二人は、彼らのコミュニティや自然とちともに生きる彼らの文化が奪われてきた歴史から、沖縄の歴史の中に息づくジュゴンが、沖縄の文化の一部として人々の生活の中にあることを深く理解され、基地建設はこうした沖縄の文化や精神をも破壊するものであることに、とても心を痛めておられました。

米国から来られた9名の皆さんは、滞在中、辺野古の海でグラスボートに乗られて、サンゴ礁やウミガメ、ウミヘビや色とりどりの魚を見たことをとても喜んでおられ、やんばるの森でいろいろな鳥の声を聞いたことに感動されていました。その一方で、海上工事が進む風景や軍用機が飛び交う音に心を痛め、機動隊の人権侵害に対し、私たちと同じように強い憤りを感じておられました。

私が同行する前日、11月30日にはゲート前でご挨拶もされ、Wishtoyo族のお祈りを捧げてくださっていました。米国の皆さんはこの基地建設をめぐっての闘いが20年間非暴力を貫いていることにとても感銘をうけた、とおっしゃっていました。その一方で、現場にいた沖縄の皆さん、そのニュースをしった皆さんがが、彼らの祈りにとても励まされ、彼らのスピーチに勇気をもらったとおっしゃっていたのも印象的でした。
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12月1日には、米国の皆さんとジュゴン訴訟の原告をされている沖縄の3名や日本環境法律家連盟(JELF)のジュゴン弁護団は、基地が建設され、軍用機やオスプレイが飛び始めたら影響がとても大きい名護市安部地区に集まって、この訴訟についての評価や今後の訴訟の展開をどうすすめるべきか、を議論しました。

今、日本政府は暴力的に基地建設を強行している中、この基地建設は米国政府の問題でもあるということ。米国政府は常に日本政府に任せている、日本政府と話をしている、と言って問題から逃げているけれど、米国の裁判所が、その米国政府に対して沖縄の人々ときちんと向き合うべきだと宣言したのだ、ということを、改めて確認しました。
そして、この後のスケジュールを確認した後、改めて、この不当な基地建設と自然破壊を止めるため、できることを徹底的にやり遂げること、そのためにはそれぞれの立場でお互いが何ができるのか、といったことを話し合い、共有しました。

会議の後に続く懇親会では、食事をしながらお互い自己紹介し合ったり、美しい辺野古、大浦湾の海洋ドキュメンタリーを堪能しました。そして、We shall overcomeの歌を全員で歌って気持ちを一つにするシーンなどもあり、とても楽しい時間を過ごすことができました。
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翌日、名護から移動した米国の皆さんは普天間基地が見える宜野湾市の嘉数高台からの視察をした後、沖縄県立博物館に移動し、海とともにある沖縄の文化、成り立ちをしる展示物を堪能されながら、ジュゴンの剥製や先史時代に使われていたジュゴンの骨のアクセサリーなどの展示物を見学しました。

那覇市内では、今回のジュゴン訴訟の報告会を行いました。Wishtoyo族のお祈りで始まったこの報告会は、原告でもある東恩納琢磨さん、真喜志好一さんなどからこれまでの歴史、現状をご報告いただき、ジュゴン弁護団の籠橋隆明弁護士、和田重太弁護士から日本の私たちにも分かるように法律的な側面の解説を頂きました。
また、生物多様性センターのピーターさん、弁護士のミヨコさんから、米国国内での運動の取組みや今後の見通しなどお話しいただき、Wishtoyo族のマーティさんからは日米両政府が沖縄の自己決定権を尊重していないことなどのご指摘もありました。
そして、米国国防総省が裁判の中で主張していることがいかに矛盾した内容か、といったことについて、Save the Dugong Campaign Centerの吉川秀樹さんからご報告を頂戴しました。

辺野古だけでなく、豊かな自然があるやんばるの森も見学された皆さんは、高江の基地建設にも心を痛めておられ、今でさえヘリパッドの影響が出始めているというのに、これからもっともっとオスプレイが飛び交うようになったとき、やんばるのノグチゲラなどの貴重な生き物がどれだけの影響を受けるのかといった指摘もありました。

皆さんの充実したご発言で会場からのご発言を頂ける時間が短くなってしまったのが残念でしたが、この報告会を通じて、米国、沖縄、日本、それぞれの場所でそれぞれができることの共通認識を持つことができ、また、私たちが常に大切にしているものはどんなことなのかを改めて確認しあうことができ、とてもよかったです。

残念ながら今日も工事は進んでいます。
その光景を目にすると、正直、焦りや危機感もありますが、だからこそ互いが全力を尽くしてやりぬこうという決意を共有して解散しました。

昨日、東京に移動された米国の皆さんは、今日(12月4日)は、朝から東京で関係省庁への申し入れ行動をされています。午後には外国人記者クラブで記者会見を行った後、帰国されることになっています。

米国の皆さんにとってはとてもハードなスケジュールでしたが、皆さんが一様に「沖縄の人々の心の深さ、思いの大きさ、そして平和を思う姿勢に心を打たれた」とおっしゃっていたのが印象的でした。
より深くなった沖日米の連携をますます強くできるよう、私もその一員として、がんばりたいと思います!
(文責:三石朱美)
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# by juconetwork | 2017-12-04 18:39

2017年12月2日(土)那覇市、ジュゴン訴訟報告会開催のお知らせ。

 沖縄の個人3名、日米の環境団体が米国裁判所で取り組んでいるジュゴン訴訟ですが、2017年8月、控訴審で地裁に差し戻しの判決がでました。
 ジュゴン訴訟の詳しい情報はこちらのページをご確認下さい。
 現在、この訴訟に原告として取り組んでいる米国の環境団体、生物多様性センターのメンバーが2017年11月27日から、沖縄を訪問し、辺野古を視察されています。それをうけて、那覇市内で報告会を開くことになりました。
 ぜひ、ご参加下さい!


ジュゴン訴訟報告会のお知らせ @沖縄県、那覇市

■時: 2017年12月2日(土)午後2時~4時30分
■所: 那覇市旭町 沖縄県市町村自治会館
■入場無料

 2017年8月21日、米国高等裁判所で審理差し戻し、基地建設の是非について本格審理に入った点で、訴訟の新展開を迎えたので報告会を開催します。
 報告会では、11月27日から9名で来沖中の原告でもある米国の「生物多様性センター」のスタッフと「日本環境法律家連盟(JELF)」弁護士による裁判の報告と、裁判や米国内での運動についての今後の展開について議論します。
 (問い合わせは090-3796-5404まで)

# by juconetwork | 2017-11-29 19:03
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基地から沖縄の自然を守りたい日米市民のネットワーク


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