美ら海・沖縄に基地はいらない!

jucon.exblog.jp ブログトップ

★レポート★ 米国ジュゴン訴訟、差戻し審の傍聴記 その2

米国サンフランシスコから、現地時間の2018年6月29日(金)早朝にSNSにアップした記事です。期日傍聴のための渡航費用を支援してくださったJUCONのブログに、現地での活動報告も兼ねて転載いたします。(文責:三石朱美)


★拡散歓迎★

昨日は、米国ジュゴン訴訟の期日前に、連邦地裁の建物前で1時間の集会を行いました。
私達は午前中にこの訴訟の代理人をしているEarthjurticeの事務所に伺ってご挨拶をし、スタッフの皆さんとともに移動しました。

裁判所前では、米国の原告NGOのCenter for Biological DiversityとTurtle Island Restoration Networkの皆さんがジュゴンやウミガメになってバナーなど準備しておられました。可愛くて、楽しくて、お天気も素晴らしく美しい日で最高です!

正午になったのをきっかけに、三線の音色と戸に集会が始まりです。最初は30人くらいだったでしょうか、短いスピーチやチャント、音楽を組み合わせ、それを繰り返しながら裁判所にむけてメッセージを送ります。少しずつアピールに参加する人の数も増えて、終わった頃には50人近くの人がいたように思います。
そして、裁判所から出てくる人の多くもたくさんのバナーや着ぐるみのジュゴン、三線の音色に足を止め、ジュゴンってなんだろう?など会話を交わしながら見ておられました。

スピーチは原告の皆さんのほか、ジュゴン研究者として米国からこの訴訟をサポートくださるエレン・ハインズ先生や、そしてこの訴訟代理人のサラ・バート弁護士がされていて、参加者は皆、真剣に耳を傾け、一緒に頑張ろうと声をあげました。


厳しいセキュリティーチェックを済ませたら、次は、いよいよ法廷です。
連邦地裁の部屋はとても厳かな雰囲気で、私達は静かに13時半の開廷を待ちました。傍聴席は双方の代理人含め60人近くの人でいっぱいでした。

2時少し前くらいに私達の事件の弁論が始まりました。判事はこれまでに提出された文書に基づいて、ご自身の視点、疑問点を確認するように論点毎に細かく双方の代理人に質問を繰り出されます。限られた時間を最大限に使うため、皆さん、とても早口で、私にとっては聞き取りが大変でしたが、基本的には差戻し審に入った後に提出された4つの書面に基づいて、原告被告それぞれの主張を再確認されているように思いました。


このジュゴン訴訟は、米国国家歴史保存法NHPAが米国以外の国で適用される世界で最初の事例になります。控訴審で、原告を門前払いしてはダメという結論が出たので、私の目には、裁判官自身がどのように判断すべきなのか慎重に考えておられるように思いました。
ここで議論になった論点は、だいたい昨日アップしたレポートのような感じです。

私が聞いていて印象に残ったのは、国防総省側の代理人が、コンサルテーションのやり方については国防総省が一任されていて、裁判所が口出しするような事ではないと何度か口に出していた事と、2008年の中間判決のあと、原告側がこの人たちに連絡をとってはどうですか?と提出していたリストについて、最初、国防総省は全員に連絡したけど返事がなかったと言ったのに途中で全員ではなく一部にと言い直していた事でした。また何故沖縄県や一般にコンサルテーション手続きに入った事を伝えずこっそりやったのか?という質問に対しても、それをやったら収集がつかなくなるから、という回答をしていた事が印象に残りました。

私達のサラ弁護士は、判事の厳しい質問を受けながらも、私達が裁判所で伝えたい事をしっかり伝えてくれたように、私には思えました。国防総省が一任されて手続きをした結果、本来なら全て確認しないといけないさまざまな論点が一方的に取捨選択されて恣意的な結果になっていることや辺野古、大浦湾に残る海草藻場がどれほどジュゴンにとって重要な意味を持つのか、といった事、たくさんの事を伝えていました。


これまでの期日をずっと傍聴してきた米国の皆さんに聞いてみたら、却下判決前の期日の時は正直とりつくしまもなかったような印象だったらしく、その時よりは、もう少し真剣に、双方の主張を検討しようとしてくれてるな、といった印象を持つたそうです。

日本と違って次の判決言い渡しの日などこれからのスケジュールなどへの言及は一切なくてちょっと戸惑いましたが、1時間半を超える長い口頭弁論の時間を終えて、皆、退出しました。


裁判所の外で記者会見するサラ弁護士とCBDのピーターさんのコメントを皆、一緒に確認して、近所のカフェに移動し、集まった人それぞれが受けた印象を交換しあって、長い1日は終了しました。

とても広い法廷の傍聴席がほとんどいっぱいになるほどアメリカでも関心を集め、また、一緒に戦う原告として各団体のたくさんのスタッフの人たちが、おのおの自分の事件として心象を交換しあったこの時間を過ごして、私は、2003年の提訴からここまでに沖縄、そして日米両国で丁寧に積み重ねてきたそれぞれの人たちの取組の歴史を改めて感じとりました。


8月17日の土砂投入開始のニュースは、こちらでも皆、深刻に心配しています。

日本政府、防衛省には、それが、司法という枠組みの中で実践されようとするアメリカの民主主義をも、ないがしろにする行為なのだという事を改めて言いたいです。


★写真あまり上手じゃないけど、雰囲気伝わるといいなと思って多めにアップします。
とりいそぎ、ジュゴン訴訟の様子、伝わりますように。こちら、サンフランシスコからは以上です!拡散歓迎★


f0220068_17195966.jpg
f0220068_17193904.jpg
f0220068_17200126.jpg
f0220068_17195505.jpg
f0220068_17195264.jpg
f0220068_17195773.jpg
f0220068_17195084.jpg


[PR]
by juconetwork | 2018-07-03 17:22
line

基地から沖縄の自然を守りたい日米市民のネットワーク


by juconetwork
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite